海外の学校は自分のクラスがなくて生徒が移動
中学高校留学を想像する時に、教室ってどんなだろう、休み時間ってどうやって過ごすんだろう。
見たことがないし海外のドラマのイメージぐらいしかわかないのが実際のところですよね。
ワイエー留学は様々なタイプの学校を公立、私立ともにみてきていますが、ここはオーストラリアという点で全体的にはどの学校も授業スタイルや過ごし方は同じ感じです。
基本的には建物の中に入って、そこから廊下を通って各教室へ、という日本のスタイルではありません。
すべての教室が外に直接に入口を持っていて、廊下はなく、外から直接その教室に入ります。
廊下でぺちゃくちゃ喋る学生さんとか、座り込んで話す、というような事はすべて外で行っています。
そのため、たくさんのベンチや木陰、テーブルなどが外に公園のように設置されていて、とても開放的です。
大きな日本との違い「自分の教室」
日本での「学校」というイメージの建物やあり方、に比べるとずいぶん異なる海外の中学高校ですが、その中でも一番の違いはこれじゃないかな、と思います。
自分のクラスがない。
言い換えると、毎日とどまる教室がない。
という点です。
日本だと、自分のクラスが2年3組なら、2年3組の部屋へ毎日行ってそこでほとんどの時間を過ごしますね。
自分のロッカーや自分の机、椅子などがあり、その教室を1年間使って学校生活を送ります。
こちらオーストラリアではどうかというと、そういう教室はありません。
ロールクラスという時間が設定されていて、決められた自分のロールクラスにて出席をとったり大事なお知らせをしたりする。要するにホームルームのような時間がありますが、その時間が終わったら解散です。
そのため、荷物置き場としてロッカーが与えられます。鍵付きなのでそこへ重たい教科書や必要のないものを置いておくことができます。日本でいう下駄箱感覚で手紙を入れたりもできますね。
では授業はどこで受けているの?
日本では生徒さんがそのクラスにいて、先生がやってきますね。
それが逆なんです。先生の教室があり、教えてもらう生徒さんがその先生の教室を尋ねに行く、というスタイルなんです。
日本でも科学や美術、音楽など移動教室の場合は休み時間に移動しますよね。それが毎回のクラスになる、という事です。
それぞれの科目にはそれぞれの資料や専門的なポスターなどを友好的に使うために、初めからその部屋は科学の科目の部屋、数学の科目の部屋、などが決まっています。大きい学校ではサイエンス棟、アート棟、パフォーマンス棟、といってその科目の大きなカテゴリ毎で建物が異なっている学校も多くあります。
そうやってその建物や棟、教室に専門性を持たせているんですね。
移動して来たら、授業に必要なものだけを出して、こんな風に鞄をそのクラスの前の荷物置き場に置きます。そのため鞄の中から携帯を出して授業中さわってる、漫画をこっそり読む、早弁当をする、なんてことはかなりしにくいんです。
セキュリティ的に心配な方もいるかとは思いますが、教室内のカバンから何かが無くなった、誰かに盗られたか?というような疑惑は日本でも良くありますよね。それと同じレベルで0ではありませんが、より多いという事は特にありません。
学校内にセキュリティカメラが備わっている学校も多く、授業中に誰もいないのに荷物をごそごそしている様な事があればがよっぽど怪しく目立ちます。多くの私立の場合は小学校~高校3年まで、公立でも中学1年~高校3年までという日本よりも学校全体の学年が多いという事は、その分スタッフも多いという事。校内には庭師の方や用務員の方もいて、オープンになっているスペースでの行動でも多くの大人の目で見守られている環境というのも、安心の1つですね。
やる気がないなら出なくていい、という考え方もあるのでしょう。日本では自分のクラスに勝手に先生が来て勝手に教えている感が否めない、と新聞で読んだことがありますが、教えてもらいたい人が教えてくれる人のところへ出向く、というスタンスは私は嫌いじゃありません。
勉強したくない人はサボる人もいるでしょう。その責任も含めて自立した成長を学校自体が掲げているのが海外の学校です。
きちんとした学校で、周りの学生たちのモチベーションに触れながら生活していると、サボる、なんて考える人はごく少数になるのも実際のところです。
海外の環境というのは日本と比べて必ずしも絶対良い!!とはもちろん言えません。しかし日本の教育の在り方に疑問を持っている方や、海外の方がのびのびと成長し、また自分の意見をしっかり言える人間になる一つのステップとしてはとてもプラスになる選択だと思いますよ。
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