ワーキングホリデー留学 (オーストラリア)
留学を最も身近なものにさせたきっかけは、このワーキングホリデー制度が一般的になったことではないでしょうか。留学というとお金がかかる、英語ができなきゃ行くことはできない、そんな風なイメージから、英語力ゼロからでも留学できる、現地で働く経験もできる留学、そういうイメージに変わっていきました。
ワーキングホリデーとは・・・
外務省ではワーキングホリデーとは”相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度”と定義されています(外務省サイト)。簡単に言うと日本とその国が結ぶビザの一種です。
現在では若者の留学スタイルの一般的な種類の一つで、このワーキングホリデービザの期間内に、語学、社会経験、文化体験など様々なことが行えるビザとして人気の留学スタイルです。
ワーキングホリデービザの基本条件(オーストラリア)
ビザ期間 | 1年間 |
ビザ正式名 | Working Holiday Visa (移民局サイト) |
サブクラス番号 | subclass 417 |
延長 | 2年目延長も可(条件あり) |
申請可能条件 | 18歳~30歳まで (35歳までに引き上げになる予定**) |
滞在中の条件 – 就学 | 4か月まで(17週間) |
滞在中の条件 – 労働 | 1雇用主の下では6か月まで (1年に緩和される予定**) |
滞在中の条件 – 出入国 | 自由に可能 |
その後の現地ビザ延長 | セカンドワーキングホリデー – 可能(条件あり) 学生ビザ – 可能 観光ビザ – 不可 |
ビザの目的 | 休暇とともに現地の文化、生活、仕事体験を目的としたビザ |
*現在2017年からオーストラリアのワーキングホリデービザの条件が変更になる予定です。具体的な詳細は移民局からの発表をまってからお知らせします。
ワーキングホリデービザのメリットデメリット
ワーキングホリデービザは一見とても万能のビザですべての人に適したビザだと思われがちですが、そうではありません。万能のビザというのはある意味正解です。それが故に使うタイミングを間違えるともったいないことになってしまいます。
ワーキングホリデービザのいいところは、勉強、仕事、旅行、ほとんどの人の渡航目的であるこの3つを行うことができるビザだからです。勉強は4か月以内という制限がありますが、勉強することは可能です。お仕事も6か月以上は同じ職場では働けませんが、勉強をしてそのあとお仕事をして、最後に旅行をして帰る、、というプランでは丁度良い期間ではないでしょうか。
ワーキングホリデービザでは勉強、仕事
、旅行、この3つをしていなくても滞在には問題ありません。そこでどんなことができるかというとボランティアや研究、リサーチ、芸術活動や文化体験など、自分がやりたいことを行うことができます。例えば実家が工芸品を売るお店をしている方は、オーストラリアの工芸品を扱う工場やお店を見て回る、作っているところを見せてもらいに行く、など自分の興味のあることを突き進めることも可能です。他にも日本で入っていたアマチュアのスポーツ団体のように、現地のクラブチームへ参加するという事も可能なのです。
ワーキングホリデービザは制限がかなり少なく、自分がやりたいことを行うことができるビザなのです。
○○な人には向いていない ワーキングホリデー
上記を読んだら余計にすべての人に合うビザだと感じてしまうかもしれませんね。でも、すべての人ではありません。どんな人には適さないビザかというと、「勉強したい人」には向いていません。
先ほども記載しましたが、通学は4か月までと条件があります。そのため最大で17週間までしか通学ができません。多くの方はワーキングホリデーで3か月か4か月の通学をしますが、そのあとアルバイトをして生活し、1年のビザの期間が切れる頃「こんな英語力のままで日本に帰れない」と感じる方がほとんどです。来た時から英語力が伸びていないわけではないのです、確実に伸びていますが、自分が思い描く「理想の英語を話せる人」になれていない、と感じる人がほとんどなのです。そしてその中で何人もが最終的に学生ビザを申請し滞在を延長しています。
ではワーキングホリデーを1年間+学生ビザ1年間、合計で2年間の滞在となりましたが、この場合は金銭的にも経験的にも先に学生ビザを1年間、そのあとワーキングホリデービザを1年間の方が有効的かつコストパフォーマンス的には圧倒的におすすめです。
その理由を次にご紹介します。
「ワーホリ+学生ビザ」より「学生ビザ+ワーホリ」
その理由1
学生ビザで学校に通うのであれば先に勉強した方が早い。
その理由2
先にワーキングホリデービザで仕事をするより、学生ビザで英語を勉強した後にワーキングホリデービザで仕事する場合の方が、よりローカルの仕事、高時給の仕事、オフィスの仕事に就ける可能性が高い。
その理由3
学生ビザでも仕事ができるため、少ないシフトで学生ビザ中でも仕事をし、ワーキングホリデービザをまだ使わずに持っていると、仕事探し面ではとても有利で、雇用主としては長く働けるとして喜ばれる。
などなど、様々な理由があります。
せっかくワーキングホリデーが使える年齢なのであれば、”留学=ワーキングホリデー”ではなく、一度しかないワーキングホリデービザを最大限有効に使えるよう、自分に合ったビザが何なのかをしっかり考えて決めましょう。
ワーキングホリデービザの申請と申請時期
ワーキングホリデービザの申請はオンラインで行います。専門の移民行政書士へ依頼することも可能ですが、ほとんどの場合はご本人にてオンラインで行います。ワイエー留学では英語のサポートをするため申請時に一緒に申請を行いサポートしています。
ワーキングホリデービザの申請料金
移民局への申請料金は現在(2016年)の状態で$440 (日本円で約3万7千円)になり、オンラインで申請する際にその場でクレジットカードで支払いをします。
ワーキングホリデービザの申請できる年齢
申請できる条件として31歳の誕生日まで申請が可能で、申請してから1年以内に入国しなければ無効になります。
そのため、もちろん絶対にお勧めしませんが、30歳最後の日に申請することも可能です。申請はオンラインで行いますが万が一何かシステムエラーやトラブルが起きたときはオンラインではなく書類で申請する方法があります。何かトラブルになってしまった時に書類を用意して郵送し、受理されるまでに十分な期間の余裕をもって申請することが大切です。
ワーキングホリデービザのオンライン申請にかかる時間
ビザの申請自体は大体1時間くらいの申請時間を想定していただければ良いと思いますが、ワイエー留学のサポート無しで自分一人で行う場合は英語力にもよりますが2時間の時間がかかる可能性がありますのでご注意ください。
ワーキングホリデービザ申請から承認までの時間
オンラインで申請してから承認までは基本的には2週間から3週間かかっています。まれに遅い場合は1か月以上かかっている場合もありますが、最低でも1か月以上前、時間があれば3か月前に申請するようにします。
申請料金が変更になる場合も多く、ぎりぎりでいいやと思っていると申請時には今より高くなってしまっている場合もありますので、留学の時期がすでに決まっているようであれば、早めに申請しましょう。
先輩ワーキングホリデー留学生の1年
では過去にワーキングホリデーで留学した先輩留学生の1年を見てみましょう。
K.N.さん (27歳 女性)
M.K.さん (仮名 26歳 男性)
R.A.さん (29歳 女性)
N.S.さん (仮名 29歳 女性)
ワーキングホリデー留学の成功のコツ
自分の理想の留学に近づけるためには、なんとなく過ごすだけでは絶対に近づけることはできません。黙っていても行くだけで楽しい留学が待っている、という事はありません。いくら環境が良くても、じっと話さずにいれば友達は出来づらいのはあたりまえです。もともと日本でも人見知りでシャイな方もいると思いますが、海外に来たのであれば別のスイッチを入れて、行動的にまた積極的になる努力が必要になります。いくつかコツをまとめてありますので是非参考にしてみてください。
目的が何かをしっかり忘れない
ワーキングホリデービザの実はデメリットでもあるのが、「何をしているかわからなくなる」というところにあります。学生ビザであれば学校に行っていなければいけませんが、ワーキングホリデービザの場合は「何かをしていなければいけない」というものがないため、自分のモチベーションによってはダラダラと毎日を過ごしてしまう、というとても残念な過ごし方になってしまう場合が多々あります。初めの学校の期間が終わり、必死にバイトを探して仕事をし始めたけれど、日本食レストランで日本語を使いながら家とバイト先との往復の毎日で、時々友達とご飯を食べに行くくらいで、日本にいるのとあまり変わらないんじゃないか…そんな風に感じてしまうことも多いのが現状です。
そのためもともと「何をしたくて留学に来たのか」、「どんなことを成し遂げたいのか」、初めに思った感情、掲げた目標を忘れずに生活することはとても大切です。留学の目的は人それぞれです。とにかく英語をマスターしたい、海外の生活を楽しみたい、資格を取って帰りたい、友達を100人作って帰りたい、様々な目標があると思いますが、あなたはどんな目標がありますか?
そんなに大きな目標などを持ってるわけではないけど…と思う方も多くいると思いますが、それではどんな留学生活を想像していますか?、どんな留学を夢見てもしくは理想としていますか? その理想としていた留学に近づけることが目標です。例えば「オーストラリア人の友達たくさんに囲まれた留学生活を想像していた」のであれば、それが目標です。自分の周りの環境に言い訳をしてあきらめてしまってはダメです。それが目標だったんだ、と常に意識していることが大切です。
英語ができればもっと上を目指せる
英語なんてなくてもボディーランゲージと勢いで何とかなるさ!!!
そんな風に思って留学に飛び込んでくる方が時々いらっしゃいます。何とかなるものの種類やレベルが様々ですが、バックパッカーとして旅する経験と同じようなものであればそれでいいかもしれませんが、あくまでも「ワーキングホリデー留学」であれば「英語が出来なくてもなるようになるさ」という考えではできる経験は限られてしまいます。
英語のレベルによってワーキングホリデー留学中にできることが大きく変わります。語学学校の中にある一般的な英語レベル分けクラスでいうと、1~6までのレベルがあります。通常日本人の多くの方は2~3のレベルになることが多いのですが、2のレベルでできることと言ったら日本食レストランのお皿洗いです。黙々とお皿を永遠に洗い続けるお仕事ですが、3のレベルになると日本食レストランであればウェイトレスが可能になります。日本食といってもお客様との会話はほとんど英語になりますので、十分難易度も高くいい経験にもなります。
また、レベル4に入ってくるとオフィス系のお仕事につくことができたり、ローカルのレストランやカフェ、販売のお仕事なども可能性が広がります。
英語ができなくてもいい、そんな風に思うのではなくこんな風に話せたら、もっとうまく言えたらと、どん欲に英語に取り組むことで必ず結果はついてきますので、自分で上限を決めてしまわないことが大切です。
じっとせず行動あるのみ
よく陥りやすい問題として、何をしたらいいかわからない、と相談に来る方がたくさんいらっしゃいます。初めの学校が終わりアルバイトをする単調な毎日の中で、友達も増やしたい、英語ももっと上達させたい…でも何をしたらいいかわからない。その結果時間だけが過ぎて行ってしまう、というパターンに陥りやすいのです。
何をしたらいいかわからない場合は、何でもやってみましょう。何でもといっても何があるのかわからない、と思うかと思いますが、日本でも一緒ですが街の中では私たちが知らないイベント、教室、無料のセミナー、体験レッスンなど様々なものが開催されています。オーストラリアでも同様に、無料の英語レッスン(ワイエー留学でも開催しています)、無料のDIYレッスン、折り紙教室、会話クラブ、マラソン大会、アート展覧会、インターナショナルフェスティバル、クッキングクラス、など様々なものが開かれています。もちろん有料のものもあれば無料のものもあります。こういったものにどんどん参加してみることです。楽しくないかもしれません、でも何もせずにじっとしているよりは良いのではないでしょうか。初めは楽しくなくてもいろいろ参加しているうちに、知り合いができたり楽しくなってきたりするかもしれません。一人で行く勇気がないのであれば、友達を誘っていきましょう。お友達だってきっと何かしたいと思っているはずです。
こういう行動は人脈にも、友人関係にも、英語にも、また人生経験にも大きな価値を生み出します。長年留学生を現地で見ている私たちは、この学生は英語の上達が早いな、この学生はすごくいいアルバイト先見つけているな、と思う学生さんはみなさん行動派の学生さんばかりです。どうしよう、何をしよう、と迷って時間ばかり過ぎていくなんてもったいないワーキングホリデーの使い方です。行動を起こし、何か自分から参加していく、自分から誘っていくという行動を起こす力をつけましょう。
友達は初めの学校が勝負
ワーキングホリデー留学の場合、初めに3か月から4か月の語学学校へ行くのが一般的です。その後アルバイトを見つけてお仕事を始めますが、そうするとほとんどの場合お仕事と家との往復で、新しい出会いというのもバイト仲間くらいになってしまいます。そのため、アルバイト中も遊びのお誘いを受けるのは、今のバイト仲間か、あとは初めの学校でできた友達になります。
初めの学校でできた友達というのは、ほとんどが来たばかりの留学生で皆さん友達になりたい人ばかりです。お友達を作るには絶好の環境なのです。その学校でのお友達をどれだけ増やせるかで、学校卒業後に誘ってくれる人の数や、出かける数が変わってきます。
アルバイトばかりしているとプライベートで英語を話さなくなってしまい、それにより焦りも出てきます。できるだけ初めの学校でたくさんのお友達を作って、卒業後も変わらず連絡を取り合い常にいろいろな友達と出かけたり話したりできる環境を作れるようにしましょう。それによって英語力も思い出の数も大きく変わってきます。
ワーキングホリデー留学の費用例
費用はどれくらいかかるのか概算してみましょう。
学校費用種類 | 学校費用目安 |
語学学校費用 12週間*¹ | $3800~$4900 (約32万円~42万円) |
ホームステイ費用 4週間*¹ | $1200~$1500(約10万円~13万円) |
空港送迎費用 (片道)*² | $90~$250(5千円~2万円) |
その他の費用 | その他の費用目安 |
ワーキングホリデービザ申請料金*³ | $440 (約3万7千円) |
飛行機代(片道) | $450~$700 (約4万円~6万円) |
海外旅行/留学保険 | 約13万円~20万円 |
現地生活費(週あたり) | $200~$400(約1万5円~3万5千円) |
*¹ 各語学学校によって費用は異なります(上記は2016年の平均的な目安)。
*² 空港送迎費用は到着の都市や時間帯、送迎先によって異なります。
*³ 2016年9月の時点での申請料金になります。
メルボルンの語学学校費用例 – Discover English
語学学校名: Discover English 都市: メルボルン
特徴:スタッフが親切で豊富なプログラムがある学校。学校詳細はこちら ・語学学校費用 12週間 $4070 ・ホームステイ費用 4週間 $1320 (下記2016年9月現在の料金)
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ブリスベンの語学学校費用例 – Navitas English
語学学校名: Navitas English 都市: ブリスベン
特徴:先生の質が良いと評判の学校。しっかりした安心して通える学校です。学校詳細はこちら ・語学学校費用 12週間 $3980 ・ホームステイ費用 4週間 $1330
(下記2016年9月現在の料金) |
ワーキングホリデー留学は自由度の高いことから、自分のオリジナルな留学をかなえられる留学スタイルです。ワイエー留学では自分だけの特別な目的や目標をかなえるために必要な情報収集のお手伝いをしています。お申し込みのお客様には、「プラスワン調査」として現地での調べたいことをお調べし、渡航前にあらかじめ調査結果をお渡ししています。ワイエー留学で自分だけの留学づくりを一緒に目指しましょう。無料相談・無料カウンセリングはこちらから