日本では中学校まで給食の学校も多いんじゃないでしょうか。
高校になると学食や購買があったり、コンビニで買って食べる学生も多いのではないでしょうか。
オーストラリアではまず給食はありません。小学校からずっとお弁当を持っていきます。
お弁当と聞くとご飯におかず、というイメージですが、日本じゃないオーストラリアでは全く異なるお弁当です。
初めての留学でホストファミリーから渡されるお弁当に「えっ!?」と驚いた人も多いことでしょう。
今日はそんなオーストラリアのランチ事情について詳しくお話します。
典型的オージーのお弁当箱
お弁当箱を英語で言うと、ランチボックスです。
日本では可愛らしくこじんまりしたお弁当箱ですね。なんなら両方の手のひらを合わせたくらいの大きさのものがほとんど。
オージーのランチボックスは簡単に言うとその4倍くらいあります。
こんなバッグに入って渡してくれることが多いですよ。日本で言うクーラーバッグですね。
小さいお弁当箱に慣れている日本人にとってはこんな大きいものなの?!と思ってしまいますが、そうなんです、大きいんです。
オーストラリア人は小さい頃からこの大きいお弁当箱を使います。
その為、小さい子の学校用のリュックはほぼこのお弁当しか入っていません(笑)
お弁当の中には何が入っているの?
大きいお弁当箱になっちゃう理由の1つは中身にあります。
丸ごとゴロッとフルーツ
オーストラリアのお弁当にはかなりの確率で果物が入っています。
オーストラリアは果物が豊富。しかもとても安くて健康的なものとして毎日食べます。朝ごはんやランチ、おやつの代わりにも食べるため、お弁当の中にも果物がまるごと入っている場合も多いのです。これはかさばりますよね。
りんごが丸々1個、バナナ1本、洋梨や切ったメロン、イチゴやブルーベリーなど、様々な果物がお弁当に入る場合もあります。
一番多いのはリンゴ、バナナ、洋梨だと思いますよ。
日本のりんごを思い浮かべるとまるごと入れられても食べれない…と心配になる方もいると思いますが、オーストラリアのリンゴや洋梨は小さくて食べ切れるサイズ。皮も柔らかいものがほとんどなので丸ごとガブッといきましょう。
毎日入ってるサンドイッチ…
オーストラリアのランチはほぼ毎日サンドイッチです。毎日飽きないの?!と思う方もいると思いますが、これは日本人のお弁当が毎日お米、という事実と一緒です。日本人はおかずが違うじゃん…と思うのと一緒で、挟んであるものが違うじゃん…というニュアンスです。
私達日本人にとっては挟んであるものが違くてもサンドイッチじゃん…とテンションが下がってしまいがちですが、オーストラリアの主食はお米ではなくパンです。これも文化の一つですね。
パンに挟んであるものは野菜やハム。ドーン、ドーンと挟んで、はい終わり! というシンプルなもの。日本のおいしいサンドイッチとはたしかに程遠いですが慣れたらこれはこれで美味しくなります(汗)
でも、最近は日本食やアジアン料理が人気なおかげで、食卓でお米が出ることも多くなって来ました。
その為、チャーハンなどを作ってお弁当にしてくれるホストもチラホラ^^
意外なランチアイテム、こんなの入ってるの!?
オーストラリアのこの大きいランチボックスの中に果物やサンドイッチ以外で入ってるものとしては、他にも色々驚きのものがあります。
1 ナッツ
オーストラリアはとってもヘルシー思考で、ミックスナッツなどをおやつに食べます。小さなタッパーなどにナッツを入れてくれるホストもいるでしょう。日本のお弁当ではありえないですよね。
2 ヨーグルト
こちらは小さい子供のお弁当に多いのですが、ヨーグルトをデザートとしてお弁当に入れる場合も多いのです。その為お弁当に入れやすいサイズのヨーグルトや飲みやすいようにできてるヨーグルトがスーパーにたくさん売っています。
3 干し果物
例えばアンズやプラム、干しぶどうなどの干し果物(ドライフルーツ)が入っていることがあります。こちらも栄養価が高く糖分を摂取できる事から、お弁当にちょこっと入れられるようにお菓子のおまけみたいな小さい箱に入ってるものがスーパーに売ってます。ミックスナッツと一緒に混ざっている事も。
4 お菓子
高校生くらいのお弁当に時々入っていますが、普通のポテトチップスです。もしくはスニッカーズ的なチョコバーなども。お菓子じゃん!!!と驚く方いると思いますが、これも結構普通です。
お弁当はランチに食べるだけじゃない
さて、オーストラリアのお弁当箱が大きい理由の1つは中身だとお伝えしましたが、他にも理由があります。
お弁当箱に入っているものはランチの時間だけに食べるものじゃないんです。
オーストラリアではモーニングティー、アフタヌーンティー、という時間があります。
学校によってはモーニングティーだけですが、午前のおやつの期間と、午後のおやつの時間です。
人間の集中力の持続性はとても短く、また空腹により頭が回らないという事も多いのを知っていますか?
特に育ち盛りの子ども達にとって朝ごはんは一日をスタートさせるのにとても重要。にも関わらず、朝ごはんをあまり食べない子供も多く、そのままランチまで何も食べないというのは健康にも勉強にも悪い影響しか与えません。
その為モーニングティーやアフタヌーンティーで軽く食べ物をお腹に入れる習慣があるんです。
その為学生は自分が持ってきたランチボックスの中で何をモーニングティーに食べて、何をランチで食べるかを自分で考えて食べます。
食いしん坊は全部モーニングティーで食べちゃって困っている場合もありますが(笑)
売店や購買、学食はあるの?
最後は学校の中で買えるお店についてです。
答えは「イエス」、買うところはあります。
幾つかの呼び方がありますが、一般的にはCanteen(キャンティーン)といいます。
置いてあるもの、買えるものは市立や公立の違いだけじゃなく、各学校それぞれによって色々異なります。
公立の多くはかんたんなサンドイッチ、ホットドッグ、ミートパイやお菓子などのみを売っている小さな売店があり、お昼になると開きます。
大きな学校や私立の一部の学校には、豊富なメニューがあって温かい食事が何種類か用意されている学食的なものもあります。
モーニングの時間も開いていることが多いのでちょっとしたおやつを買いに行く人も多くいます。
そして先生たちがランチを買ったりすることもあるのでお昼の時間はいつもいっぱいです。これは日本の学食や購買も同じですね^^
さぁ、オーストラリアの中学高校留学のイメージがまた一つ具体的に浮かんだのではないでしょうか?
緑あふれるキャンパスで木陰のベンチに新しい友達たちと座って、見慣れないランチ、でもオーストラリア人の一員になったような地元のサンドイッチと果物で、高校留学ライフを過ごしているのを想像してみてください。
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