中学高校留学生のその先の進路についてご質問をいただくことが多くあります。
私たちの専門はオーストラリア、クイーンズランド州となりますので
他の国の留学生がどうされているかは、残念ながらわかりませんが、
弊社の留学生たちがどのような進路をたどっているかというと、
約50% オーストラリアの大学進学
約50% 日本の大学進学
という状況です。
日本の大学進学はやはりメリットが大きいといわれている「帰国生受験」です。
「帰国子女枠受験」と呼ぶこともありますね。
帰国生と帰国子女というのは厳密にいうと異なるといわれていますが
同じような意味で使っている大学も多くあります。
帰国生、帰国子女、という定義が各大学によって異なる場合もあるので募集要項や資格をよく確認する必要があります。
2019年4月入学者向けの上智大学の募集要項がこちら。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/2019kikoku.html
留学生の最大の問題は、試験の対策を現地ではなかなか難しい点です。
そのため、11年生の終わりから12年生の初めの方は学校がお休みの時期になると日本へ帰国し、帰国子女枠受験専門のセミナーや講義を受けに帰国する方も多くいらっしゃいます。
できれば試験を受けたくない、という場合は小論文と書類審査のみの学部が人気です。
そうなると小論文はなかなかオーストラリア現地で勉強する項目ではないので(日本語なので)、小論文の練習をしなければなりません。問題となるテーマに対して必要文字数分だけの小論文を書く、という作業を何度もやりながら専門家に添削してもらって、小論文の中身や質を向上させていきます。
離れた場所でもメールやお電話などで添削をして指導してくれる先生はたくさんいらっしゃいますし、また私たちもいつもお世話になっている先生をご紹介することも可能です。
私たちの方でできることは、必要な書類で現地側で用意しなければならないものを学校や関係団体へ依頼して作成してもらう事です。通常オーストラリアでは発行しない書類やレターも、必要であればお願いして出してもらえるように交渉するしかありません。
また、万が一日本の受験がダメだった場合、もしくは気が変わってオーストラリアへの進学にしたいと方向転換しても大丈夫なように、オーストラリア側の大学受験の準備や案内も必要になります。
そんな簡単に方向転換しないし…と思われる方も多いかと思いますが、実はとても多いのが現状です。
日本の受験に失敗した、という事よりも、オーストラリア側での成績が思っていた以上高いものになったため、世界ランクのとても高い大学に進学できるチャンスがある、という事が目に見えてわかった時に、やはりオーストラリアで進学したいと思われる方が多いように思います。
それを左右する成績が発表になるのが12月中頃です。それまでにオーストラリア側での登録や手続きもしておきながら、最終的に12月に最終決定を決められるよう、一緒に考えて計画していくことが大切です。
離れた場所でもきちんと前もって調査し、準備を進め、また専門家の方にお話を聞きながら、計画的に進めることで日本の帰国生受験を乗り切っていきましょう。