オーストラリアの高校は11月が卒業式。昨年は11月19日頃が各学校の卒業式にあたり、卒業式の後にフォーマルという正装をしたダンスパーティーがあります。
男の子はタキシードやスーツ、女の子はロングドレスで大人の女性に変身です。
そんな華やかな状況でも、実は高校生のほとんどは進路が決まっていない状態で卒業式やフォーマルを迎えています。
というのも、現地の大学へ進むための高等教育修了証書であるQCEや大学の合否を分ける偏差値ATARの結果が出るのは12月中旬だからです。
その為、内心皆さんドキドキしながら卒業式やフォーマルを迎えているのでしょうね。
今年の12月19日には初めてとなるクイーンズランド州でのATAR発表(昨年まではOPというシステムだった)により、明らかになった自分の点数を見て、思ったより低かったと落胆する子もいれば、思ったよりも高かったと喜ぶ子もいました。
大学受験がないオーストラリアでは、高校生活最後の2年間で得た勉強の結果と、最終テストの結果を含めてATARという偏差値を出します。
そのATARを各大学が各学部でカットラインの数値を決め、その数値内に自分が入っていればほぼ合格と考える事ができます。
(ATAR以外にも入学条件はありますが比較的パスしやすい内容です)。
ATARの偏差値がすべてはありませんし、行った大学でこの先の人生がすべて変わるような事はないと私たちは思っています。
あくまでも、そこで自分が何をするか、何を後悔し次に活かすか、何を感じてどう行動するか、がすべてだと思っています。
大学のランキングは確かに気になりますが、自分が入った大学やその環境の中で、できる精いっぱいの事をしてもらえたらうれしいなと感じます。
昨年末12年生を卒業し、現地の大学へ進学すると決めた学生全ての手続きがほぼ終了し、入学する大学が決定しました。
ビザの申請や他の諸手続きは残っていますが、それぞれの進路が決定しワイエー留学としては少しホッとした状態です。
オーストラリアではコロナの影響は日本ほどはない状態で、大学も対面の授業がほとんど行われています。
厳しい措置をとってくれるオーストラリア、及びクイーンズランド州政府のおかげで、ほぼ普通の生活ができているブリスベンとその周辺では、新大学1年生が新たな生活のための準備期間に入っています。
大学生になると入学の手続きまではワイエーがお手伝いしますが、学校からのお知らせも、履修も、成績も、期限も、支払いも、すべて学生本人が大学と行うしかありません。そこに私たちはもう入る事はありません。保護者の方や私たちから離れ、自立しすべての事に自分で責任をもって行動できる大人への始まりの年となります。
それでも私たちはブリスベンにいつもいます。高校卒業後に宿題だけやりにくる大学生もいます。
困った時、少し寂しい時、いつでも会いに来れる場所として、いつでもそこにいてあげられる存在で居続けたいと思っています。
高校卒業おめでとう!そして頑張れ大学1年生!!