前回、前々回に引き続き、15歳以下の中学生である13歳、14歳に多い留学先でのトラブルをご紹介します。
1つ目 ① 初めてのスマホでやみつきに というものでしたね。
だれしも初めてのスマホは夢中になるものです。でも留学に来た目的や周りとのコミュニケーションの邪魔になってしまうほどではいけませんね。
そして、2つ目は ② 日本語でも受け答えや会話ができない というものです。
これはまだ小学生会があって数年の中学生に一番多い事で、何を聞いてもゴニョゴニョっと答えるだけで、しっかりお話が出来ないというものです。
日本語での受け答えができなければ、英語でも難しいですよね。
そして、今回の3つ目はこれです。
③ 自分の家庭をベースにそれ以外の環境を受け入れがたい
これはどういうことかというと、自分の日本でのご家庭の普通があるべき普通であり、そうでないものを嫌ってしまう、理解しようとしない、という事です。
これはなかなか出来ない事でもあり、仕方ないとは思いつつも、トラブルになりやすいものの一つです。
受け入れがたい環境と、それに対しての学生さんの反応です。
・お母さんが何もしなくて、お父さんが家事をやるため、「うちのホストマザー超なんもしないし、マザー失格、ありえない」
・家の中で蟻が行列を作っているのを見て、「掃除しないから床が汚くて不衛生!」
・週に一回洗濯をしているホストファミリーのお宅で、「洗濯してくれないから着るものがない、気持ち悪い」
と、学校や、学校のお友達、日本のご家族に言ってまわってしまう、というものです。
どれも衝撃的な言葉で、子供ならではの素直で勢いのある、グサッとくる一言ですね。
たしかに、日本の家庭とはぜんぜん違いますね。
でも、オーストラリアではどうかというと
お母さんが仕事をして、お父さんが家事をする家庭もたくさんあります。
蟻が行列を作ることは、よくある事です。現地に住む日本人のきれいなお家でも良くあります。ましてや土足の文化であるオーストラリア人のお宅では、床はきれいな場所ではなく、靴を履いて過ごすものですから、どう考えても日本のご家庭と同じきれいさは求めるのは難しいでしょう。
そして、お洗濯も良くありますね、週に1回しか洗濯をしないのも一般的で、多いご家庭でも毎日するご家庭は少ないでしょう。
それを「うちのホストマザー超なんもしないし、マザー失格、ありえない」といってしまうと、学校のスタッフはびっくりしますね。日本のご家庭もびっくりしますね。
「掃除しないから床が汚くて不衛生!」と言ってしまうと、どれだけ汚いのかとびっくりしてしまいます。
「洗濯してくれないから着るものがない、気持ち悪い」これもなかなかインパクトのある言葉で、ショックを受けてしまいます。
では15歳以上だとどう変わるか、というと言葉が柔らかくなります。
私たちに言うときも、「ホストマザーではなくファーザーが料理や家事をするのだけど、これはオーストラリアでは普通なの?」
「洗濯を週に1回しかしないのですが、毎日制服を着ていくのをどうすればいいだろう」
「床が汚くて嫌なのだけど、どんなふうに伝えたらいいだろう」、という考えや言い方をする子が多くなります。
さすが15歳以上!と感じます^^
だから我慢しなさい、という事ではありません。
そういった文化の違いや家庭ごとの違いを受け入れて、それに対応できるように準備していこう、という事です。
ご家庭の違い、考え方の違い、文化の違い、生活習慣の違い、様々なものが留学では山ほどあります。
その一つ一つに慣れや寛容にならなければいけない部分はたくさんあります。
一言で、無理、嫌だ、嫌い、という事は簡単ですが、そういわれた方の気持ちにもなってみましょう。
一緒にお掃除するお手伝いをしたり、お洗濯のお手伝いをしたり、またお洗濯が少なくても困らないように対応したり、出来ることはたくさんあります。
与えられた環境に文句や言葉をぶつけるだけでなく、まずは自分からできる事を始めながら、お願いしたい事をきちんと良い言葉で伝えられるように、一緒に考えていく必要があると私たちは思っています。
15歳以下である中学生13歳、14歳の留学生によくあるトラブルを3つご紹介しました。
是非、お役立ていただければと思います。
1つ目のトラブルについての記事はこちら
2つ目のトラブルについての記事はこちら
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