行くだけの留学ではもう遅い – 結果を残す「資格」で一歩先へ
留学といっても実際現地で何をやったかは「留学」という一言でまとめられてしまい、様々な経験をしていろいろなことにチャレンジした人も、あまり頑張らなかった人も同じ「留学をした」というひとくくりで表現されてしまいがちです。その為企業では本当に留学で何を得たのか、その留学でどんなことを学べたのかという内容までしっかり面接で聞かれるようになってきています。
一生懸命頑張った人はダラダラ過ごした留学生活とは一緒にしてほしくない、自分のがんばった証を形にして証明したい、と考えるようになってきています。そこで証明できる資格の一つとして、英語に関する資格を取得して、就職や進学に活かすという形をとる方が増えています。ただ海外へ行くだけの留学ではなく、いったからには何か目的を持ちそれをしっかり取得して日本へ帰りたい、そのように考える方が増えているのが現状です。
どんな資格があるのか見てみましょう。
📖 TOEIC
英語能力試験の1つで、ビジネス英語能力問う能力テスト。その為就職に際に条件に入れる会社が多く、日本では人気の資格です。 日本での勉強教材や専用の塾やコースも豊富で留学せずに取れる資格として一般的です。
世界での利用はあまり多くなく、アメリカ、日本、韓国にて広く使われとぃます。その為海外の語学学校、専門学校、大学などの教育機関でのTOEICの点では入学条件のの英語力証明として利用できない場合が多く、その場合は別の資格で証明する必要があります。
📘 取得目的: 就職/ビジネス英語力の証明
📘 試験料: 5,725円 (2017年現在)
📘 試験科目: リスニング(L) / リーディング(R)
📘 試験時間: 2時間 (L45分 / R75分)
📘 問題数: 200問 (L100問 / R100問)
📘 結果表示: 点数制(10点〜990点)
📘 有効期限: なし
📘 点数目安: 600点以上で履歴書に書く価値あり
外資系就職基準は700点以上
ただ、最近では連数ばかりが先行してしまい能力が伴っていないという声も多く、TOEICは最低限必要だが、これだけだけでは英語力の証明に十分ではないとして他の資格条件に入れる会社増えています。本当の自分の英語力を最大のポイントとしてアピールしたい場合はその他の資格取得しっかりアピールできるようにしましょう。
📖 IELTS
英語能力試験の1つで、イギリス、ヨーロッパ全土、オーストラリア、ニュージーランド、アジア全域で広く使われている英語資格です。用途としては進学する際の入学英語条件の証明として使う事と、進学ではなく一般的な英語力を証明するためとして利用されています。
各科目の構成で本当に英語を使えるかが忠実に点数に現れやすい資格のため、TOEICのみしか取らない人が多い中、差をつけられるように留学中にチャレンジする人が多く、専用の資格対策コースに通学する人も多くいます。
📘 基本目的: 進学(Academic)・一般(一般)
📘 試験料: 25,380円(2017年現在)
📘 試験科目: リスニング(L) / リーディング(R)
ライティング(W) / スピーキング(S)
📘 試験時間: 3時間 (L40分 / R60分 / W60分)
📘 問題数: 80問+W (L40問 / R40問 / W2タスク)
📘 結果表示: スコア数制(1~9)
📘 有効期限: 2年間
📘 点数目安: 専門進学目安 5.0 / 大学進学目安 6.0
できれば5.5以上、理想6.5以上
オーストラリアではIELTS対策コースが様々な学校で開講されており、一般的な昼間のコースから、働いている人も通える夜のコースや、苦手な科目だけ勉強できるコースなどもあります。
語学学校の多くはIELTSコースを持っていますが、特にこのコースを得意としている学校があるため、期間が短く絶対に到達したい目標点数がある場合は、そういったIELTSを得意とする語学学校を選ぶ事をおすすめします。
IELTSが得意な学校とそうではない学校がある
どちらがいいかというと、もちろんレベルがしっかり分かれている方です。レベルが分かれていないとIELTS6.5で大学院に入れる学生と、専門学校に入るために勉強しているIELTS4.5の人が同じクラスで勉強する事になると言うことです。これは双方にとってとても良くない事で授業の進みも遅くなったり内容も薄くなってしまいがちです。
それに対してIELTS得意とする学校の多くはレベルが5.0〜5.5を目指しているクラス、6.0〜6.5を目指しているクラス、7.0以上を目指しているクラス、という様に分かれており同じクラスの学生は同じくらいの英語力になるため、理想的な授業がし易い環境で理解も早いと考えられます。
また得意な学校にはIELTSの試験官や採点業務問題作成業務に携わった経験を持つ先生いる、など講師にとても高い知識を持つ人がいる事多くこの先生に教えてもらいたいから、とその学校選ぶ学生もよく見かけます。
IELTS対策コースを得意とする語学学校
学校それぞれで良い点が様々ですが、IELTSが得意な学校の特徴としてIELTSコースのクラス数が多いことにあります。少ない学校は同じクラスに下のレベル、上のレベル、様々な英語力の人が一緒に勉強するケースが多く、効率の面でも授業内容でもIELTSのクラス数が多い学校の方がおすすめです。下記はIELTSコースに定評のある学校です。
3週おきに模擬テストを行い、自分の点数を確認できる。どうしても取りたい点数がある学生、特に6.0以上を取りたい学生はこの学校に駆け込むと言われるほどIELTSを得意としている。
IELTSクラス数: 昼5 夜4 (目安)
入学条件:Intermediate以上
【学校情報をみる】
昔からIELTSを得意とする学校で、最近では苦手な科目だけを申し込むこともできるようになりフレキシブルになっている(その場合での学生ビザは不可)。オリジナルの教材などを使い、スコアの向上を目指せる。 IELTSクラス数: 昼4 夜4 (目安) 学校全体でとにかく先生の質がよいと人気のNavitas。IELTSコースも同様に丁寧で分かりやすい解説が人気。 IELTSクラス数: 昼4 (目安)
入学条件:Intermediate以上
【学校情報をみる】
入学条件:Intermediate以上
【学校情報をみる】
IELTS対策コースに入るには
(英語力レベルの目安はこちら)
それ以下のレベルの場合は一旦資格の対策ではなく英語の基礎を学ぶべき、ということからその資格に特化したコースに入る事はできません。
理想的なIELTS取得スケジュール
(Pre-Intermediate→Intermediateレベルへ)
(Intermediate→Upper Intermediateレベルへ)
Intermediateレベルに到達するとIELTSコースに入れる学校が多い。IELTSコースに入り3か月間で一つ上のUpper Intermediateレベルを目指す。
📖 実用英語技能検定(英検)
日本の公益財団法人日本英語検定協会が1963年に開始した英語能力検定試験で、通称”英検”と呼ばれ、日本では小学校から大人まで幅広く知られている資格です。日本の中学高校では英検の取得を推奨する学校も多く、人気の資格の一つです。
これだけ日本で多くの人に利用されている資格ですが、世界的な資格としては認められないケースが多く、海外での進学やプログラムの参加、またインターンシップや就職などでの英語条件の証明に使えないケースがほとんどになります。一部の教育機関や団体では例外的に認められる場合もありますが、海外進学や外資系企業へ挑戦することを視野に英語を勉強したい方には国際的に認められる資格をおすすめいたします。
📘 取得目的: 一般英語力証明
📘 試験料: 2,500円~8,400円 (2017年現在 本会場)
📘 試験科目: 筆記 / リスニング(L) / スピーキング(S)
ライティング(W)(2級以上のみ)
📘 試験時間: 2時間 (L45分 / R75分)
📘 問題数: 75問 (筆記45問 / L30問)
+S+W(2級以上のみ)
📘 結果表示: 点数制(10点〜990点)
📘 有効期限: なし
📘 点数目安: できれば2級以上は欲しい
理想は準一級以上
※ 海外で英検を勉強できるコースはありません。
📖 Cambridge検定
一般的にはコースを受講してそれに伴い試験を受験する形となります。多くのケンブリッジ検定対策コースを持つ語学学校では、First (FCE)、Advance(CAE)のコースが一般的です。他にはBECのコースを持つ学校もありますが、かなりレアになります。
タイプ | ケンブリッジ検定試験種類 | 世界標準英語指標 | TOEIC目安 | IELTS目安 |
一般 | Key(KET) | A2 | 500点 | 4.0 |
Preliminary (PET) | B1 | 600点 | 5.0 | |
First (FCE) | B1 | 700-800点 | 5.5-6.0 | |
Advanced (CAE) | B2 | 850点 | 6.5-7.0 | |
Proficiency(CPE) | C1 | 900点 | 7.5+ | |
ビジネス | Business (BEC Preliminary) | B1 | 800点 | 6.0 |
Business (BEC Vantage) | B2 | 850点 | 7.0 | |
Business (BEC Higher) | C1 | 900点 | 7.5+ |
ケンブリッジ検定 FCE
📘 試験料: 27,000円(2017年現在)
📘 試験科目: リスニング(L) / リーディング(R)
ライティング(W) / スピーキング(S)
📘 試験時間: 3.5時間 (L40分 / R75分 / W80分 / S15分)
📘 問題数: 80問+W (L30問 / R52問 / W2問 /S-)
📘 結果表示: 合否
📘 有効期限: なし
ケンブリッジ検定 CAE
📘 試験料: 27,000円(2017年現在)
📘 試験科目: リスニング(L) / リーディング(R)
ライティング(W) / スピーキング(S)
📘 試験時間: 3.5時間 (L30分 / R90分 / W90分 / S15分)
📘 問題数: 80問+W (L30問 / R56問 / W2問 /S-)
📘 結果表示: 合否
📘 有効期限: なし